東福岡高校・平岡道造監督の談話

東福岡高校・平岡道造監督より、今回のダラスカップを振り返っての談話が届きました。以下、ご紹介いたします。

 

今回ダラスカップのエリートグループであるスーパーグループU-19に日本代表として招待されたことに感謝しております。イングランド・プレミア、ブラジル、メキシコの強豪チームに交じってどれだけやれるかが楽しみでもありました。

日本におけるプレミアリーグの開幕スケジュールの都合もあり、若いチームで参加することになり、さすがにその年齢差が予選リーグの後半に響き、最終戦の元祖“赤い悪魔”マンチェスターユナイテッド戦では、大差で負けてしまいましたが、この予選リーグでの各試合で、非常に多くのことを学んだと思います。この大会は評判通りのタフな真剣勝負の連続でした。
初戦のトロントFC(昨シーズンのMLSチャンピオン)とは後半2点をあげましたが、2-3で惜敗。しかし次戦のティグレス(メキシコ)戦では、スコアこそ0-2でしたが、試合全般をコントロールされ、初めて世界のトッププロの洗礼を浴びたと実感した試合でした。
そのティグレスは、いかにもプロらしい試合運びの卓越さで決勝でもアーセナルを破り優勝しました。
この3試合から本当に多くのことを学びました。戦術面もありますが、技術面で強く感じたこととして、2つのことを記したいと思います。①パス精度の重要性。試合の基盤であるパスが一つとして無意味なものでなく、明確な意図とその精度を保っている。受け手と出し手とのメッセージが伝わるパス。②トラップの正確さ。これも基本中の基本ですが、正確なトラップからキープせずにそのままダイレクトに攻撃へつなげるという技術です。トラップ一発で局面を変えることことができます。これは衝撃的でした。こうしたディティールの精度をもっとあげていかないと“世界基準”には届かないと痛感しました。
又ホームステイという環境の中で、いかに選手が自己管理できるかも選手にとって貴重な体験になったことと思います。このホームステイ体験はこの大会の大きな特徴であると思います。
最後にこの大会を通じて、選手たちが大きく成長することを確信しております。

東福岡高校 平岡道造監督

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